君にとびきり甘い“愛してる”を。
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「お、お邪魔しますっ」
「どうぞ、スリッパ履く?」
「あ、ありがとうございます」
玄関に入るとすぐにスリッパを出され、スリッパに履き替えるとリビングらしき場所に通された。
(広い……社長なだけあるよね。)
「そこのソファ座って。それかお風呂入る?」
「え…」
「何も手は出さないからさ、あったまった方が良いかなって。」
(優しい…そういえば、昔も優しかったかも)
「…莉子ちゃん?」
気づかないうちに彼のシャツ掴んでた……。
「あっ、ごめんなさいっ」
「…莉子ちゃんは変わらないね。いつもは素直じゃないのに、さりげなく甘えてくる。」
(やっぱりわがまま過ぎたよね…変わらないってことはまだ子どもっぽいってことだよね。)
「そんな君が可愛くて仕方なかったんだ…あの頃は俺が守ってやらなきゃって思ってた」