君にとびきり甘い“愛してる”を。


彼は私の隣に座ると、小さい頃やってくれたみたいに頬をプニュっとつまむ。

「いちゃい…ぉ」

「ははっ…昔もこうやってつまんで遊んだよね。」

「…うん。私が元気ない時やってくれたの覚えてるよ」

瑠樹くんはきっと私を笑わせようとやってくれたのかな…なんて、自惚れかもしれない。


『ういくんっ、いちゃいぉ…』

『…莉子ちゃん、泣き止んだ?』

『もぅ…今度はほっぺたが痛くなっちゃったよ』

「『莉子ちゃんは笑った顔が似合うんだから、ずっと笑ってなよ』」

思い出していた言葉をそのまま言うものだから私は笑ってしまった。

「え、どうしたの?」

「ふふっ…だって、昔も同じこといってくれたよね。思い出したら、笑えてきちゃった…瑠樹くんも変わらないね。」

彼も本当に変わらない。私が欲しい言葉を沢山くれるんだから。


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