君にとびきり甘い“愛してる”を。
「…俺も変わらないの?すごい頑張ったんだけど」
「そうじゃなくて、瑠樹くんはあの頃と同じで優しくて強くて守ってくれて…私を笑顔にしてくれるところ変わらないなぁって。」
彼は少しだけホッとした顔をした。
「あの頃と違うのはとても魅力的でかっこよくなっちゃったから分からなかったよ…けど、すごく強引になったからびっくりしたって意味、です」
「…ちょ、ちょっと待って」
彼は何故かそっぽを向いた。それに、ほんのり耳が赤い気がする。
「…俺、莉子ちゃんの前だと余裕ないんだよ。」
「瑠樹くんはいつも余裕じゃないですか…食事に行った時も余裕そうだった。」
「それは莉子ちゃんの前ではかっこいい自分でありたかったんだよ。」