君にとびきり甘い“愛してる”を。
奥さん溺愛症候群の親友 Kazuto SIDE
「榎本さん、お忙しい中ありがとうございます」
「大丈夫だよ。ご招待ありがとう、莉子ちゃん」
俺、榎本和人。一応経営者で、社長だったりする。で、目の前には親友の瑠樹と親友の奥さん。
莉子ちゃんとは、船上パーティーで会ったんだけど…それは嫌な記憶しかない。
「莉子、俺がやるから座ってて」
「…大丈夫だよ?私出来るんだけど」
あの時、彼女曰くストーカーくんに襲われていたところを瑠樹が倒し後始末を俺がした。
まぁストーカーくんは、俺の会社の傘下である1つの御曹司で…取引を解除にした。
今はその会社なくなったけど、どうなったんだろう…まぁ、そんなことはどうだっていい。
「…瑠樹くんっ榎本さん見てるよ!」
「和人は分かってくれる、大丈夫だ」
…何が、大丈夫なんだよ。
しかも人が来てる時にいちゃこらしてんじゃねーよ!
「瑠樹くん、だめだよ。今日はあの時のお礼がしたくてご馳走をするんだよ?」
お、言うこと聞く…?
瑠樹は、溺愛してるし…。