もういいや...と思ってた
全ての検診が終わって、帰る支度をする。
他の人も終わったらしく教室はガヤガヤしている。気にせず帰ろうとすると、蓮が前に立ってる。


蓮「ねえ、昼一緒に食わない?」
「...なんで?」
唐突な質問に素っ気なくしか返さない私。
蓮「俺が一緒に食べたいから。拒否権はないから行くぞ!」
本当に回答も聞かず、手を引かれる。周りがこっちを見てるからとりあえず手を離して欲しい。ちょっと引っ張ってみるけど男の力に叶うはずもなく、ズンズンと進んでいく。諦めて着いていくが、何故か校門を出て外に出た。
「...?どこ行くの」
蓮「着いたら分かる」
まったく情報をくれない蓮にため息しか出ない。
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