もういいや...と思ってた
オムライスが届き、美味しそうな香りがする。蓮はすぐに食べ始め、ガッツいている。男らしい食べ方だな〜と思いながら、私も手を付ける。
蓮「どう?美味いだろ」
いつの間にか、食べている手を止めて私の食べているところを見ていたらしい。
「...うん、美味しい」
蓮「だろ。いっぱい食べな」
と言われ、お互い会話もあまりせず、黙々と食べる。普段コーヒーで済ませるお昼ご飯をこんなに食べられる訳もなく、半分くらいでお腹いっぱいになり、残すのも申し訳ないなと思いつつお腹にもう入らない。それを見てたのか、もう食べ終わっていた蓮が
蓮「もう食えなそう?」
「うん、ごめんね」
蓮「謝るなって。いつもそんなに少食なの?」
「いつもはコーヒーだけだから」
蓮「まじかよ。だから細いのか。また食べに来いよ」
「うん、ありがと」
お会計をしようと思ったら蓮のお母さんが
蓮母「今日はいいよ!また来てね恵ちゃん!」
「え、でも」
蓮「大丈夫だから、また来いよ。送っていくよ」
と言ってくれたが、アルバイトがあるから大丈夫と言い、2人に見送られながら喫茶店を後にする。
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