もういいや...と思ってた
そんなこんなで私は病院の受付で支払いを済ませると、受付前の椅子で座って龍斗先生と大翔先生を待つ。かけるさんも来れるといいな〜と思いながら周りを見る。総合病院だから平日の少し遅い時間でもまだまだ人が多い。看護師さんと一緒に歩く入院患者さんや、外来近くで忙しそうにしている看護師さんやお医者さん、具合が悪そうな人や私みたいに定期検診なのか客観的に辛そうには見えない人など色んな人がいる。人と関わることが苦手な私でも、モニタリングは好きというか、いつも人の顔色を伺ってきたせいか、人の行動や表情を見てる。

そんな感じでキョロキョロしているとラフな格好で出てきた龍斗先生と大翔先生が見えた。白衣を脱いで私服でも圧倒的に威厳というかオーラというかなんか目立つからすぐにわかった。長身だからというのもあるのかな。なんて考えていたらあっちは私を見つけられないみたいでキョロキョロしている感じがあったため、私から彼等に近づいた。

その時に、前にいた女性が2人に声を掛ける。看護師らしく、2人に親しそうに話す女性。話しかけるタイミング失った〜って思い、立ち止まる。すると、立ち止まった方が目立ったのか2人がこっちに気づき、話しかけてた女性に何も言わずに通り過ぎこっちに来た。え、いいの!?って思ってたらその女性に睨まれた。そりゃ〜ほぼ無視されたうえに他の女のところに行くんだもん、ね?
2人は全然気にしていないのか私の背中を押し、出口に向かった。
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