もういいや...と思ってた
「あの方との話は大丈夫だったんですか?」

そう聞く私に困った顔をする2人

龍斗「いつものことだから」

大翔「うん」

なんかあまり触れてほしそうな感じじゃなかったからその後は話題を変えた。

龍斗「そういえばかけるはやっぱり無理みたい。最近入院してきた子が誰かさんと同じように問題児らしくってさ笑」

と言いながらこっちを見る先生..。分かりますよ私ですよね。少し嫌味のように

「なら、先生たちは帰っちゃって大丈夫なんですか?」

と言うと、

大翔「なんかあったら電話くるから大丈夫。龍斗と俺が一緒に帰るのなんて珍しいんだぞ?」

最近は大翔先生が少しづつ会話が増えてきて嬉しい私。普段から無愛想な感じは抜けないけど会話してみるといい人なのは分かる。子供に意外と人気なのも関わっていくうちに何となくわかってきたしね。

龍斗「今日は恵ちゃんも乗せて3人で帰ろ〜」

と言うので、お言葉に甘えて龍斗先生の車に乗った。

「そういえば、大翔先生は来る時車じゃなかったんですか?」

大翔「今日はあがりが龍斗と一緒ってわかってたから朝乗っけて来てもらった。龍斗の家と病院の間くらいに俺の家があるから」

という感じの会話をしているとすぐに施設に着いた。歩いて20分なんだから車だとあっという間だ。お礼を言って降りると

龍斗「また定期検診でな!」
大翔「またな」

と言われてまた会釈をして見送った。"また"って言葉が嬉しくて少しニヤけた。
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