通学途中、キミに一目惚れ


「…あっ、私この駅なので降りなきゃ!」

名残惜しいけど、電車が学校の最寄りの駅に着いたのでそう言って降りようとした。


…ぱしっ

えっ?

手を掴まれてびっくりしてるうちに、ドアは閉まって発車してしまった。

なんで…??
だって水望くんもこの駅じゃ…?


「今日はさ、嫌なことあったんだしパーッと2人で遊びいこーよ!」

ね?みくちゃん?
なんて言われたら行くしかないじゃんか!

もしかして私が名残惜しいって思ってたって気づいてたのかな?

それとも水望くんも…?


……なんて気を使ってくれただけだよね!

「はいっ!行きたいです!」

笑顔で答えるとまたふはっと笑ってくれた。

< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop