再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「ちょ……黒炎くん、私浴衣!」

わっとバランスを崩しそうになる私を優しく支える黒炎くん。

「危ね! 悪い、久しぶりのイベントごとに羽目を外しすぎた。大丈夫か?」

「うん、大丈夫」

転けそうになった私の身体を引き寄せ、怪我の心配までしてくれる黒炎くん。上を見上げると黒炎くんの顔が凄く近くて、私の顔はどんどん真っ赤になっていく。

こんなにも黒炎くんが近いなんて、絶対心臓がバクバクしてる。あれ……これ私の鼓動じゃ、ない? じゃあ、もしかして……。

「怪我もないみたいだし安心した。……ゆっくり歩きながら行くか」

「そ、そうだね」

今のって、黒炎くんもドキドキしてたってこと? そんなことあるわけない。
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