再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「やっぱり夏祭りといったら射的だよな!」

「え、そうなの?」

私は、ハトが豆鉄砲を食らったみたいにポカンとした。

「銃ってなんかカッコ良くないか? ゲームだとよくやるけど、現実だとなかなか触れる機会なんてないからな。先に射的してもいいか?」

黒炎くん、そういうジャンルのゲームもするの、なんか意外。勝手にギャルゲー一筋って思ってたから。これは私の偏見だけど。

目がキラキラしてる。黒炎くんにも子供ぽっいところはやっぱりあるんだね。

「わかった、いいよ。ただ、私は出来ないから見てるだけになるけど」

「じゃあ、欲しい景品があったら朱里にやるよ。ただ、リアルで射的は初めてだから上手く出来るかわからないけどな」

「ありがとう」
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