再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
ヒュー……ドン! ドン!


近くで花火の音が聞こえる。夏祭りが終わりに差し掛かってる合図だ。
花火を見るためにワラワラと大勢の人が移動している。

本当はその場から動く気はなかったのだが、私がいる付近にも人で溢れかえってキツすぎるため私はその場から離れることにした。
だって、あまりの人の多さに酔いそうだったから。


ヤバい。本当に人酔いしたかもしれない。
足元がふらつく中、私は歩いていた。一体、どこに向かっているのだろう。花火が近くで見れる場所? でも、そんな所にいったら黒炎くんが探すのに大変だ。

私は屋台から少し離れた場所にある境内で腰をおろしていた。


『黒炎くんへ。階段あがったとこの境内にいます』とメールを打った。遅延してるから届くかはわからないけど送らないよりマシだ。

それにしても黒炎くんはいつ戻ってくるのだろう。っていっても、私も動いちゃったんだけど。
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