再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
それからしばらくして階段を登ってくる音が聞こえた。人影がこちらに近づいてくるのがわかったので、私は「黒炎くん!」と声をあげたが、そこにいたのは意外な人物だった。

「どうして、あなたがここに?」

「こんなに人が集まる場所に自分がいるのが意外ですか?」

そこにいたのは会長さんだった。


「意外です。あと、ここにいるのも」

「フラフラと具合悪そうにこちらに向かっている貴方の姿を見つけたので心配になって来たんです。今は顔色も大丈夫みたいで安心しました」

あんなに人がいっぱいいたのに私を見つけるなんて会長さんってやっぱり何者。それにただの一生徒を心配するなんて、やっぱり生徒会長の鑑……と関心するも、会長さんは私にどんどん近付いてきた。
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