再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「誰だろう? も、もしもし」

しまった。携帯を触っていたからつい反射的に出てしまった。

「星ヶ丘高校の如月紅蓮です。霧姫朱里の携帯で間違いないですか」

「会長さん!?」

それはまさかの会長さんで。って、電話でも相変わらずフルネーム呼びでお堅い話し方なんだなぁ。

「霧姫朱里、今日は貴方に話したいことがあって……」

「奇遇ですね。私もです」

告白の返事をそろそろしろって事だよね? 私の番号を知ってるのは黒炎くんから聞いたからなのかな。私の答えはとっくに決まっている。
< 172 / 387 >

この作品をシェア

pagetop