再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
というか、会長さんは普通にいい先輩だし相談だって乗ってくれたし、出来ることなら友達として出かけたいんだけど……黒炎くんに会長と二人きりのとこを見られるとどういい訳していいかわからないし! って、なんでいい訳前提なの、私は。

「出掛けることを考える気持ちは十分理解しています。その上で自分は貴方に僕のことを知ってほしい……そう思って誘っているんです」

「うっ……」

電話越しなのに伝わってくる愛がやけに痛い。
すごく断りづらい……自分のことを知ってほしいとか、その気持ちも共感できる。

「別に強制しているつもりはありません。不快にしたのなら断っていただいても構いません」

うー、どうしよう。確かに明日は家にいる予定だったから空いてるけれど。
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