再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
そういって差し出されたのは複数の漫画本で、中にはライトノベルやコミック本なんかも混じってたりした。 そこには著者『神崎紅』と書かれていた。

あれ、神崎紅ってどこかで聞いたことがある。
あぁ、そうだ。前に黒炎くんの家に泊まりに行った時に見たんだ。中高生に人気の少女漫画。

でも、こんなものをなんで私に?

「この本は全て自分が書いたものです。幸い、この家は二人で住んでも余裕があります。高校卒業をしたらここに住みませんか。……僕は貴方を養える自信があります」

「え……って、えぇぇ!?」

ヤバい、いろんなことをいきなり言われすぎて頭がパンクしそう。つまり神崎紅先生の正体は会長さんで、私が高校を卒業したら会長さんの家に住まないか、と。

これって、もしかしてプロポーズ? 本気で口説かれてるんだよね、私。
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