再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
八章「文化祭と抑えきれない気持ち」
「今なんて言ったんですか」

「だから会長さんとはお付き合いできません。ごめんなさい……」

夏休みが終わり、二学期が始まった。私は生徒会室で会長さんに告白を断っている最中だ。

「そうですか。わかり、ました」

あきらかに動揺してるよね。いつもより声が上ずってるような気がする。そりゃあ、そうだよね。私が会長さんの立場だったら、大泣きするよ。

「だけど、これからも私の先輩として仲良くはしてほしいです」

「貴方はわりと残酷なことをさらりと言いますね」

「うっ、すみません。でも、会長さんには感謝してるんです。今までウジウジ悩んでた私が馬鹿らしくなるくらい……会長さんには勇気をもらいました」

そういって私は微笑む。会長さんには凄く申し訳ないことをしてるけど、それと同時に本当に感謝しているんだ。
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