再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「どうして今まで気付かなかったんだ。それなのに俺、勘違いさせるような行動ばかりとって……俺、最低だ」

やっぱり……そうだった。黒炎くんは、もし自分が相手の立場だったらってことを考えて泣いてるんだ。私の好きな人は本当に優しいな。

「黒炎くん、それは違うよ。私はアカリちゃんも含めて、そうやってゲームの話をして楽しそうにする黒炎くんが好きなの。どんな黒炎くんだって、私にとっては……だ、大好きなわけで」

改めて、黒炎くんに二度も好きっていうとなんだか急に恥ずかしくなった。

「ありがとな。……俺は今まで朱里のことを幼なじみだって思って接してきたんだ」

「うん、それは知ってる」

私は黒炎くんが落ち着いて話をしようとしているのを真剣に聞くことにした。
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