再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
そんなことを言われてショックな自分がいた。だけど、私はそれよりも黒炎くん自身のことが気になった。


聞いたこともないような、重く、低い声。
とても鋭く、冷たい目。

私、あんな黒炎くん、見たことない。


キラキラで眩しい黒炎くん、それが貴方の小さい頃の印象だった。だけど、さっきの表情はまるで違う。


光なんて一切なく、深い海よりもさらに深く、まるで闇の中にいるような、そんな印象。

ねぇ、黒炎くん。

私と会ってない間、貴方に一体、何があったの?
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