再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「それにここなら2人だし、気兼ねなくダンスも出来ると思っただけだ」

「か、可愛いのは黒炎くんのほうだよ!」

「俺、男だぞ」

それはわかってるよといいながら、私は黒炎くんに抱きついた。そこまで私のことを好きでいてくれたなんて、とても嬉しくてたまらない。

胸のあたりがこうキュンとなる感じがする。あたたかい気持ちになって、だけどヤキモチ妬いてる黒炎くんが愛しく思えて……そんな感情。

「急に抱きついてどうしたんだよ、朱里」

「ううん、なんでもないの」

あぁ、どうして黒炎くんはこんなにも私を大切にしてくれるの。一途な気持ちが伝わってきて、どうしていいかわからなくなるよ。

「私、やっぱり黒炎くんのことが好きだなって思っただけ」

「いきなりどうしたんだ? 俺も好きだぞ、朱里のこと」

「ありがとう。さてと、踊りますか。黒炎くんが拗ねちゃう前に」
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