再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
私はメイドさんに椅子を引かれて席にすわる。普段なら、初めての体験に胸を踊らすところだが今日はそうも言ってられないのだ。

焔さんも紅炎さんの近くの席に腰をかける。私は二人とは少し、いや、かなりの距離がある。

こんなに遠い状態で家族で食事してもコミニケーションはとれないと思うんだけど。だって、げんに焔さんは余計なことを話すなと言われてから口を閉ざしたままだ。

「それで、黒炎くんはここにいるんですよね」

「あれ? そんなこと、僕は言ったかな?」

「なっ……!」

ガタッと立ち上がる私。嘘を言われてカッとなったのだ。
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