再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「黒炎くん、あれって先輩だよね? 朝からすごく目立ってるよね。でも、先輩も運転手さんも美形だったね!」


気まずい空気と、私のアホな顔を早く忘れてもらうようにと咄嗟に話を振る私。


「あれは……」

「?」


「いや、なんでもない。遅刻するぞ」

「う、うん!」


黒炎くん、昨日と同じ表情をしている。

どこか遠くを見ていて、なんだか寂しそうな顔。
< 31 / 387 >

この作品をシェア

pagetop