再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
だが、一人暮らしを始めると時より寂しさと孤独感に襲われた。母親の死と美羽さんの失踪が頭の中をかき回す。父親が俺を柊グループに連れ戻そうとする悪夢を見たりもした。

おそらく、それの影響だろう。
自分だけの世界を創り、殻に閉じこもるようになったのは。アカリを二次元の存在ではなく、実在の人物として見るようになった。いつも俺の側にいて、支えてくれる。

話しかけてくれることはないとわかっていても、俺にだけは声が聞こえる。そうすると、何故だが心の安定が保てるようになった。

一人でいても寂しさに駆られない。むしろ、アカリといるから大丈夫なんだと思うようになった。

ギャルゲーをしてる間、アカリのことを考えている時は辛いことを全て忘れられた。
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