再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「そう、なんだね」

「黒炎。何故、僕が君に一度も連絡をしなかったかわかるかい?」

「……」

黒炎くんは睨みつけるな形で紅炎さんを見る。

「それはね? 連絡なんかしなくてもすぐに連れ戻せるからさ。今まで息子の居場所を知らないわけがないだろう。だって、お前は僕にとって大事な子供なのだから。焔ほどじゃないけど、お前のことも大切に思っているんだよ?」

こんな過去を聞いても、まだ紅炎さんは笑っていられるのか。
なんて薄っぺらい言葉。大事だとか大切って言ってるけど、気持ちがこもっていない。

紅炎さんにとって、黒炎くんはただの所有物に過ぎない。それは、さっきの会話で嫌というほど伝わった。
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