再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「私はてっきり赤だから黒炎くん色なのかなって思ってたよ」

「俺色ってなんだよ」

「黒炎くんって、炎の名前でしょ? これも赤色だから」

「それも気付かなかった」

無自覚でコレを選んでくれたっていうの? どうしよう。私まで、急に恥ずかしくなってきた。

「黒炎くんの名前……私、好きだよ」

「い、いきなり褒められると困るんだが」

そう言いながらも黒炎くんも頬をかきながら照れている。

「このネックレス、大切にするね」

「俺がつけてやるよ」

「え!?」

自分でつけようと思っていたら、ネックレスを奪われてしまった。

うぅ、他人にネックレスつけてもらう機会なんてなかったから緊張する。しかも、それが恋人だったら尚更。
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