再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
だけど、焔さんの今の主は紅炎さんではない。前に見た二年の先輩だ。紅炎さんの所に行くのは不定期だと聞くし、それが唯一の救いだろうと私は思う。


今の主、先輩は焔さんをとても大切にしていると焔さん自身から聞いた。とはいっても、私はその先輩と接点がないから直接話したことはないんだけど。


「明日はバレンタインデーですので、良ければ一緒に手作りチョコを作らないかというお誘いを……」

「! 是非お願いします」


悩んでいるタイミングで焔さんから誘ってくれるなんて。これで明日の夜には黒炎くんに本命チョコを渡せそう。

しかも、焔さんは料理はプロ並みに上手いと聞くし、教わって作れば完璧なのでは?
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