再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「お、美味しかったなら良かった。褒めてくれてありがとう。でも、黒炎くんの手料理のほうが美味しいよ」

「そういってくれるのは有難いな。まぁ、会長のアシスタントするようになってからは、より料理する回数も増えたしな」


「私も黒炎くんの料理、もっと食べたい!」


普通は「今度は私が作ってあげる!」と言うべきだったかな。でも、紅蓮会長ばっかりが黒炎くんの手料理を私よりも食べていることにヤキモチを妬いている私がいた。前はここまでなかったのに……。


自分では気付かないうちに私はワガママになった。独占欲だって多分強くなったと思う。


「朱里のためなら何でも作ってやるぞ。それより、朱里は食べないのか? ほら」
< 372 / 387 >

この作品をシェア

pagetop