再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「今の朱里の成績なら補修はないし、安心じゃないのか?」

「それはそうなんだけど……」


そうじゃなくて。高得点を取らないと意味がないのに。


「高得点なんか取らなくても、俺は朱里とデートするつもりでいるぞ。……朱里はそれだと迷惑か?」

「そんなことない! すごく嬉しいよ」


どうしよう。そんなことを言われたら、また好きになってしまう。でも、勉強は今後のためにも頑張らないと。

出来れば、黒炎くんと同じ大学に行きたいし。


「嬉しそうだな。その証拠に顔が真っ赤だぞ」

「え?」


言われて気付く。自分の頬を触ってみると、たしかにほんのり熱い気がする。
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