再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
星ヶ丘(ほしがおか)高校。


中高一貫の学校で、私立の中でもかなり偏差値が高い名門校。元は超お金持ち学校。

だが、今は数多く私みたいな庶民も通っており学費も庶民でも払える金額になったんだとか。


一部の生徒は本当にお金持ちの御曹司や令嬢なんかもいたりすると噂で聞いた。


私は家から一番近いということもあり、この学校を選んだ。

とはいえ、受験はめちゃくちゃ難しかったのはここだけの話。


「桜、きれいだなぁ」


学校近くまで着くと桜の木があり、まさに桜並木の景色だった。

この桜並木を越えた先に、私の通う学校がある。


「黒炎くんもどこかで桜、見てるのかな」


私は立ち止まって、桜を眺めていた。


初恋の人、黒炎くんのことを想いながら……。
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