再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
黒炎くんは本当にアカリちゃんがこの世界にいると思ってる。だけど、それがまわりから理解されないこともちゃんと知ってる。


きっと話すのにかなりの覚悟があったはずだろう。だから、否定なんかしたりしない。アカリちゃんごと、黒炎くんの全てを理解したい。


もっと知りたい、黒炎くんのこと。


これは同情なんかじゃない。本当に心からの気持ち。今の弱ってる黒炎くんを慰めたら、もしかしたら私のことを好きになるかもしれない。

だけど、そんなのは駄目なの。


アカリちゃんの代わりなんかじゃなくて、私自身を見てちゃんと好きって言ってくれなきゃ。そんな日がいつ来るかわからない。

だけど、アカリちゃんの存在を知った今も私の心は変わらない。幼稚園の頃からずっと好きだった気持ち。


私が黒炎くんのこと救ってあげたいと思うのはワガママですか?
< 77 / 387 >

この作品をシェア

pagetop