再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「なんとか、大丈夫。そっちこそ怪我とかしてない?」

「俺は大丈夫。って、男は傷くらい残ったって平気だ。お前は女子なんだから傷なんか残ったら大変だろ?」


「そう、だよね……」


あれ、なんだろう?

さっきから違和感を覚えるのは。


私……この男の子の事知ってる気がする。


「あの、助けてくれてありがとう。私、霧姫朱里(きりひめ あかり)! 今日から星ヶ丘高校の1年生になるの」

「朱、里……? 俺は黒炎(こくえん)」


「やっぱり! 黒炎くんだよね!? 私のこと、覚えてる? 幼稚園からの幼馴染で……」
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