再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「それと、ほらコレ」

「!」


「学校に落としたかもって言ってただろ?」


それは私がこないだ無くした家の鍵だった。

次の日に学校に行って探したのに何処にもなかったのに。


「会長が拾ってくれたんだ。自分から渡すと怖がらせるかもしれないって。普段は堅物会長なんて言われて怖いけどさ、喋ってみると案外いい先輩だぞ」


また会長さんの話だ。以前は男子の間で有名なんて言ってたのに今度は知ってる風に話すんだね。

やっぱり会長さんと何かしらの繋がりがあるのかな?


ぶつかったとき、私が少しだけ怖がってたのもしかして気付かれてた? 会長さんには悪いことしちゃったな。


だけど、今は黒炎くんとのお出かけのほうを精一杯楽しもう。だって、せっかくのお出かけだし!
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