愛情のカタチ
「うん。ここ最近ね…。洋太の気持ちを疑ってたかな…あたしの存在って洋太にとって何だろぅって。」
少し涙を溜めた目で、茜が笑顔を作った。
「でもね、今日1日久しぶりにデートに連れてってもらえてさ。」
「うん。」
「不安だった気持ちも、スッキリした気がした。」
「うん。」
「これからも、あたしの横で笑顔で居てくれる……?」
茜が首を傾けて俺に返事を求めた。
「当たり前だっつーの!」
俺は、茜を抱き寄せた。
「俺は茜と、ずっと一緒に居たいし。茜の笑顔をずっと見ていたい。この気持ちは付き合い始めてから、変わらない。」
茜が俺を見上げた。
「すげぇ好き。」
茜が目を閉じた。
俺達の唇が重なった。
(完)