近くて遠い君へ

軽率な答えじゃない。



佳晃が好きな事に
嘘はない。


でも‥
それ以上に

カズが好き。



その事にも
嘘なんか一つもないよ。



カズは結花を
抱きしめ返す。


壊れ物を扱うように
そっと‥


包み込むように‥。




「「好きだよ‥。」」



二人の声が重なり合う。


今、この瞬間が
大切な大切な‥





宝物。




結花は
迷わない。



カズと共に
歩むよ‥。


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