近くて遠い君へ
美沙は
泣いてる。
大きな声を出し
泣いてる‥。
結花はそっと
美沙に近づいた。
「‥‥美沙」
美沙は
ピクッと体を反応させた。
しかし
何も話そうとはしない。
「結花‥ちょっと‥」
裕一が結花を
手招きする。
「‥‥何?」
裕一の元へと
駆け寄った。
「佳な‥事故にあったんだ。白いワゴンシャに‥引かれたんだよ‥。」
「‥えっ?」
白いワゴンシャ‥
引かれた?
事故??
佳晃‥‥
あの時‥‥
あの時、結花が
佳晃の所
離れなかったら
事故に合ったり
しなかったかな??
他の感情は
思考回路停止‥。
ただ、ただ
《離れなければ》
その事だけが
頭を過ぎり続ける。
佳晃‥
死んだりしたら
許さないから‥‥ッッ