近くて遠い君へ

久しぶりに
中学の制服を羽織り
結花と帰る帰り道。



懐かしい臭い。

懐かしい風景。




あぁ‥町並みは変わったんだな。




「佳晃すごいね!」



結花の声で
我に返った。



「えっ?な、何が?」



「高跳び!65跳べたじゃん」



ニコッと笑う結花。



ダメだ‥‥ッ。


抑えきれねぇ‥。





俺は無我夢中に
結花を抱きしめた。



「‥‥ッ!佳‥晃‥?」



抑えきれない想いを
全力で‥‥








伝えよう。

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