近くて遠い君へ
バタバタ動き回る
医師と看護師。
ドアが開いて
皆が入って来た。
美沙が泣いてる‥。
俺のせぃで‥
美沙が泣いてる。
俺は美沙の頭を撫でた。
「‥ごめんな‥」
色んな意味を持つ
《ごめん》という言葉を美沙は理解できないだろう。
いいんだ。
俺が悪いのは
わかってる。
美沙の頭を撫でながら
結花を見ると
穏やかな顔をしてる。
さっきまで
幼いあどけない顔をして俺を叱ってたのにな‥。
「‥‥小姑‥結花」
なんだか
おかしくなった‥。
「‥小姑って何よ‥」
はは‥
結花だ。
俺の告白は‥
結花には届いてないけど
俺は後悔しない。
昔に戻った時の自分が言えたんだ。
今の俺だって‥。