近くて遠い君へ


「えっ‥‥?なん‥で」



動揺を隠せない。

美沙‥‥。




「‥ねぇ、佳?いつになったら‥美沙だけを見てくれるの??いつになったら‥美沙を好きになってくれるの?」



美沙‥?

何、言ってんだ‥。



俺は美沙が好きだよ。



「‥何言って‥。俺は美沙が好きだよ」




「嘘つきッッ──!!!」



美沙は
俺にカバンをぶつけた。


大粒の涙を流して‥。


< 133 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop