近くて遠い君へ
腕を捕まれながら
強引に
店の外に連れていかれた。



「ハァハァ‥」



走り続ける
カズと結花。




「‥っ。カズ!!?‥ハァ‥どこ‥行くの?」



声を振り絞って
カズに問う。



カズは
少し振り向いて
また顔をそむけた。



「‥空港」



ポツっと呟くような声を結花は
聞き逃さなかった。






空港!?


佳晃に会いに?


嘘でしょ?‥‥






着いた先は
やっぱり空港だった。



ボーっと大きい空港を
眺める。



そして‥


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