近くて遠い君へ
帰り道‥
少し日が長くなり
まだ明るい道を一人で帰った。
裕一の
「どっか行かねぇ?」
という誘いを丁寧に断った。
どうしても行く気になれなかった。
━━結花に嫌われたかもしれない‥。
そぅ思うと
なんか無性にやりきれない‥。
━━!!?
結花だっ!
目の前には
愛しの結花の姿‥。
話し掛けるべきか‥
やめとくべきか‥
考えるだけ無駄。
俺は気付いたら結花を呼んでいた。
「結花ー!!」
振り向く結花。
やっぱ結花は可愛い。
「佳‥」
答える結花の目は
悲しそうに見えた。