近くて遠い君へ
美紗は少し黙っていたが、俯いた顔を上げ‥
上げ‥て‥
「美紗ね‥」
━━うん。
「佳の事‥」
━━えっ?
「好き‥」
━━‥‥‥‥。
美紗は真っ直ぐな目で
俺を見ている。
冗談じゃなく
本気なんだと確信した。
でも‥迷う必要はない。
俺は結花が好きだから。
悪いとは思うけど‥。
美紗は優しい奴だし
俺は友達としては
好きだ。
でも‥
俺には結花が‥
片想いだって
想い続けていれば
いつかは叶うよな??
なぁ‥結花?