近くて遠い君へ
美紗は俺を見つめる。
一秒‥
二秒‥
全てを見透かされてるような感覚に陥った。
秒単位の時間が分単位のように感じた。
「佳‥。結花は今日、はっきりと佳の事は好きじゃない。って言ったんだよ‥。」
結花の口から直接聞いたあの言葉が蘇る。
「いつまでも‥引きずってたら佳の心がダメになっちゃうよ?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
美紗は俺に
そっと近付いた。
「忘れなくていい。結花の事‥まだ好きでいていいよ?徐々に‥美紗を好きになって‥」
美紗は泣いていた。
結花‥
俺は‥結花を好きだという想いを
隠し続けてけばいいのか?