近くて遠い君へ
少し黙ったままの俺は口を開いた。
「俺なんかで‥後悔しないか?」
美紗は
真っ直ぐな目で
俺を見る。
迷いのない目は
語る。
「するわけないじゃん」
「まだ‥結花の事、好きなんだぞ?」
「‥‥わかってる。」
美紗は覚悟してる。
俺はわかった。
気持ち伝える勇気もねぇ
傷つく事を恐れてる俺。
美紗は真逆だな。
俺は微笑んだ。
「‥これからよろしくなっ!」
と、言いながら‥。
美紗は泣いてた。
これから俺は
美紗と向き合って行こう。