近くて遠い君へ


「行こう‥」



そぅ呟いて
結花はいつもより早い電車に乗る事にした。





━━佳と行きたかった。




一人で行くのと
二人で行くのでは

風景の色が
全然違うよ‥。



━━佳‥
佳晃‥





考えれば考える程
切なくて
胸が苦しかった。




満員電車の中
一人、孤独に押し潰されそぅだった‥。



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