近くて遠い君へ
「はい!これ。」
カズは結花に
紙を渡した。
結花は
そっと受け取る。
「‥‥何これ?」
「番号とアドレス!メールしようよ」
カズはそぅ行って
結花に笑いかけた。
そして
走って行ってしまった。
「えっ?‥‥あのッッ‥」
結花の呼び止めにも
振り向かずに
カズは真っ直ぐに
ひたすら真っ直ぐに‥
走って行った。
━━変な人‥
結花は
手紙を携帯にはさめ
学校へと向かう。
でも‥結花の心は
少しだけ
落ち着いた。
カズという存在は
結花にとって
とても大きく
そして‥
心安らぐ存在になる事を
結花はまだ
知らないでいる。