近くて遠い君へ

嫉妬


結花side
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


学校に着くと
まだ生徒はあまり来ていない。



誰もいない廊下を
一人‥
トボトボと歩いた。



上靴は2年目という事もあり
少し擦り減っている。


キュッキュッという音さえしない。





「退屈‥」



一人、呟き
教室へと入った。





カバンから
本を取り出し読み始める。



“世界の中心で愛を叫ぶ”(著書:片山恭一)




一途に想い合う
二人‥




結花は‥
一途に佳晃だけを
想ってるのにな‥。



届かないね‥



佳晃には‥


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