近くて遠い君へ

美紗に連れられ教室とは逆側の理科室や放送室がある、いわゆる裏道へやってきた。



「ちょっ‥美紗ッ!?」


結花は必死に美紗の事を呼び止める。
ある一定のトコまで来て美紗は足を止めた。



結花の方をゆっくりと振り向く美紗。






そして
ゆっくりと口を開いた。



「結花って佳の事好きなの?」


「えっ?」


突然の美紗の質問にたじろう結花。
いきなり聞かれるなんて‥思ってなかったし。



美紗は結花が佳晃の事好きという事は知らない。



結花の気持ちを知ってる人は誰もいなかった‥。


< 5 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop