近くて遠い君へ
キーンコーンカーンコーン‥
授業の開始ベルが鳴る。
教室中
ざわざわとしつつ
皆、席へと戻る。
「じゃあ後でねっ★」
満面の笑みを浮かべ
美沙は戻って行った。
ふぅ‥。
と心の中で
ため息をつく。
もぅ嫌。
逃げ出したいよ‥。
佳晃を見ると
机に顔を伏せたまま。
━━朝から寝てんのかよっ!
軽く心の中で
突っ込みをいれてしまった‥。
そんな
アホっぽい佳晃が
好き。
ずっと前から‥