近くて遠い君へ
キーンコーンカーンコーン
今日も退屈な一日が
終わった。
帰り支度をしていると
美沙がチョコチョコっと俺に近付いて来る。
「佳~★帰ろう」
━━あぁ、付き合うと一緒に帰るのが
普通なんだ。
なぜか納得する俺。
その時
ドアの前に元中の奴が来た。
「結花ーーー!!」
結花を呼ぶ。
お前ッ!結花の事
呼び捨てにしてんじゃねぇよッッ!!
あいつは
ずっと前から
結花って呼んでいるのに‥不快だった。
俺だけが
《結花》って呼ぶ。
それが
嬉しかったのに。