近くて遠い君へ
結花と政志の会話に
俺の耳はダンボのように大きくなる。
また‥盗み聞きかよ‥。
軽く心の中で
突っ込む。
「‥確か名前が‥そうだ!カズだ!カズ!!」
男の名前!!?
政志の言った言葉に
俺は絶句した。
結花に‥男??
「カズ‥」
結花は
カズって男の名前を
小さく呟いてた。
俺は聞き逃さない。
結花の声は
10M離れてたって
聞く事できんだからッッ!!
‥‥‥‥‥自慢になんねぇけど。
一歩間違えれば
ストーカー並だな‥。
トホホの俺。